医師監修 美容コラム

老け顔の原因となる目元のたるみを効率良く改善する方法とは?

老け顔の原因となる目元のたるみを効率良く改善する方法とは?

目元にたるみができると、急激に老けた印象を与えてしまいます。しかし、目元は顔の中でも皮膚が薄く、たるみができやすい場所。もうすでにたるんでしまっているからと諦めず、毎日ケアすることが大切です。

では、たるみを効率よくケアするにはどうすればいいのでしょうか。

目元のたるみの原因とは

ケア方法の前に、目元のたるみの原因を知ることも大切です。たるみは、加齢とともに訪れる以下の理由が主となって進行します。

皮膚の弾力低下

加齢とともに真皮の中にあるコラーゲンなどの成分が減少すると、皮膚の弾力が低下します。弾力が低下すると、皮膚は緩んで伸び広がりやすくなります。肌のハリは、繊維構造に支えられている脂肪細胞が肌を内側から持ち上げることによって保たれていますが、弾力が低下すると脂肪の重みを支えられなくなり、下へと垂れてしまうのです。

筋力の低下

加齢によって体の筋力が衰えるように、顔の筋力も衰えていきます。目元のたるみは、目の周りの筋肉が衰えることで、筋肉によって支えられていた脂肪が支えられなくなり、下へと垂れることでもたるみとなってしまいます。

肌の乾燥や紫外線

肌が乾燥することによってハリが失われ、たるみができてしまうこともあります。肌は、加齢によっても乾燥しやすくなりますが、年齢にかかわらず乾燥はハリの大敵。年齢が若くても、乾燥によるハリの低下が積み重なることによって、消えないたるみになってしまうことがあります。また、紫外線はコラーゲンなどの組織を破壊します。目の周りの皮膚に含まれるコラーゲンが破壊されると皮膚の弾力が低下し、たるみの原因になってしまいます。

たるみの改善方法①:スキンケア

たるみの改善方法①:スキンケア

たるみの改善には、やはり日々のスキンケアが大切です。日常的にできる改善方法として、まずは効果的なスキンケア用品をご紹介します。目元用のスキンケア用品もいろいろありますが、特に肌にハリを与える成分や保湿効果のある成分を含んだものが適切です。

肌の基礎であり、たるみに深く関わっている“真皮”は、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸、さらにそれを生成する線維芽細胞により構成されています。このバランスが崩れた状態がたるみにつながるため、スキンケアでこれらの成分を補充することが大事です。そのなかで、コラーゲンは肌にハリを与え、維持する成分。ただ、通常のコラーゲン配合化粧品は真皮まで到達しないため、肌の中まで浸透しやすい低分子コラーゲン配合の化粧品を選ぶのがいいでしょう。

コラーゲンを補うとともに、乾燥を防ぐことも大切です。ヒアルロン酸は水分保持に効果的な成分なので、乾燥対策にはヒアルロン酸配合の化粧品がおすすめです。なかでも、肌の中まで浸透させたいのであれば低分子のヒアルロン酸を、肌表面の保湿をしたいのであれば高分子のヒアルロン酸を選ぶのがいいでしょう。

そのほか、ビタミンCやレチノールも肌にハリを与える効果が期待できます。ビタミンCにはコラーゲンの生成を促進する作用があるので、結果的に肌のハリアップに貢献します。また、レチノールはビタミンAの一種で、線維芽細胞に働きかけて真皮のコラーゲンを生成するため、コラーゲンの減少を防ぐ効果があります。

たるみの改善方法②:筋力を高める

先ほど、筋力の低下もたるみの原因の一つだとお伝えしました。そこで、スキンケアと同時に目の周りの筋力アップにつながるエクササイズをすることも、たるみケアに有効です。

たるみの改善方法③:美容外科やクリニックでの治療

最も効率的な改善方法は、美容外科やクリニックでの治療です。目元のたるみは、それぞれの症状に合わせて、主に「経結膜脱脂法」「脱脂リポ法」「脱脂Wリポ法」「脱脂コンデンスリポ法」を用いて治療を行います

経結膜脱脂法

下まぶたの裏側から目の下のくまやたるみを治療します。目の下のくまやたるみは、眼球のまわりにある眼窩脂肪が飛び出して下まぶたが膨らみ、下まぶたと頬との境界に高低差ができることによって、深い溝と影ができている状態。そこで経結膜脱脂法では、下まぶたの裏側からレーザー光で眼窩脂肪を除去することによって高低差をなくし、溝や影を解消します。

脱脂リポ法、脱脂Wリポ法、脱脂コンデンスリポ法

目の下のくまやたるみだけでなく、さらにその下のメーラーファットという皮下脂肪が下垂してしまっている方は、経結膜脱脂法だけでは十分に治療しきれないため、脱脂リポ法を行います。脱脂リポ法では、経結膜脱脂法で採取した少量の眼窩脂肪を下まぶたと頬との境界の溝(眼頬溝)に注入することで、目の下と頬の高低差をなくしてくまやたるみを解消します。
脱脂Wリポ法と脱脂コンデンスリポ法は、目の下と頬の高低差が大きく、採取した眼窩脂肪の容量では不十分な場合に、太ももの内側や腹部から十分な脂肪を採取して注入する方法です。
そのほか、目の下だけでなく顔全体のたるみも気になるという方は、以下の方法もおすすめです。

スレッドリフト

糸を使ってたるみをリフトアップする治療です。これは、注射で溶ける糸を頬に挿入すると、その糸がたるみを強力にリフトアップしてくれるというもの。メスを使わず、注射感覚で受けられることが特徴です。1回治療を受けると、その効果は長期間持続します。傷も注射針を刺した針穴程度で済み、痛みも少ないため、治療後はすぐに帰宅できます。その後の日常生活に制約もないため、とても気軽に受けられます。

MWリフト

こちらもスレッドリフトと同じく溶ける糸を使ったリフトアップ治療ですが、注射器を使わず、医師の手によって直接糸を挿入します。メスを使わず、その日のうちに帰宅できますが、術後2カ月は顔のマッサージを控えるなど、少々日常生活における注意点があります。ただし、MWリフトの糸は強度があるためしっかりリフトができるうえ、効果が2~3年程度持続します。

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岩井 謙治院長

この記事の監修

銀座みゆき通り美容外科大阪院 
岩井 謙治 院長

経歴

2004年
神戸大学医学部医学科 卒業
2006年
金沢医科大学病院 形成外科 入局
2011年
京都大学病院 皮膚科 入局
2011年
兵庫県立塚口病院 皮膚科 医長
2013年
北山武田病院(旧城北病院) 皮膚科 美容皮膚科 医長
2015年
銀座みゆき通り美容外科大阪院 院長 就任

<所属学会・団体>

  • 日本美容外科学会
  • 日本美容外科医師会
  • 日本形成外科学会(形成外科専門医)
  • 国際形成外科学会
  • 日本皮膚科学会
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