医師監修 美容コラム

【ゼオスキン×ピコレーザー】満足度の高い銀座みゆき式シミ治療

シミ

満足度の高い「銀座みゆき式シミ治療」

シミ治療を行う上で一番大事なことは「診断」です。
お顔にある茶色のものは、色々と種類があり、一般的に皆さんがシミとイメージされるものは「老人性色素斑」ですが、他にはADM(アザ)、肝斑、そばかすなど、色々なものが混ざっている状態です。カウンセリングでは、それらを正しく判断して治療方法を決定していきます。患者様の中には、レーザー当日照射希望で来られる方も多いのですが、まずは診断した上で、正しい治療を選択し勧めるようにしています。

レーザー治療とは?

銀座みゆきでは、「ピコレーザー」という最新型を導入しています。
シミがたくさんある状態でいきなりレーザー照射した場合の、患者様の最終的な満足度はイメージでいうと70%くらいです。70%くらい、というのには色々と理由がありますが、当院では現在、レーザーを照射する前に、前治療として「ゼオスキンヘルス」の併用をお勧めしています。事前に、塗り薬の治療(ゼオスキンヘルス)を行った上で、濃いシミにレーザー照射をする方が、結果的に満足度がかなり変わってきますので、そちらを第一優先として治療を勧めています。
ゼオスキンヘルスと併用する場合のピコレーザーは、スポット照射です。濃いシミに対してレーザーを照射し、大体5~7日かさぶたにして取るという方法をメインにしています。

ゼオスキン治療とは?

ゼオスキンヘルス

ゼオスキンヘルスは、米国カリフォルニア州のビバリーヒルズを拠点とする皮膚科医、ゼイン・オバジが開発した治療になります。百貨店などでも「Obagi(オバジ)」という化粧品を見かけますが、クリニックで処方するゼオスキンオバジとは別物になり、実際、使用した効果も大きく変わってきます。
基本的には、ハイドロキノンとトレチノインの2種類の薬液を使用して治療していきますが、ハイドロキノンが美白剤で、メラニンというシミの元となる細胞を抑える効果があります。トレチノインはビタミンAで、肌のターンオーバーを早め、中にある色を排出していく治療になります。顔が白くなり、シミが薄くなり、肌が綺麗になりますが、毛穴を締め、肌にハリを出す効果もありますので、パッと見た際に、透明感のある肌になります。

具体的には、洗顔・化粧水・ハイドロキノン・朝/日焼け止め・夜/トレチノインが加わるラインナップで、治療期間としては3~5ヶ月行います。当院では、ゼオスキン治療を始めて1ヶ月くらいで、濃いシミに対して、ピコレーザーを併用するような治療コースを組んでいます。

ゼオスキン治療をネットで調べると、結構ハードな写真が出てきますので、お顔が赤くなって皮が剥けた様な状態を見られた方もいらっしゃるかもしれません。10年程前にオバジが出始めたころは、アグレッシブな治療が中心でしたが、アジア人の皮膚の場合は、そこまでハードにやらない方が良いという知見が出てきて、現在では、恐らく皆様のイメージよりマイルドな形でコントロールしています。お顔全体、それなりに赤くはなりますが、粉が吹くのは、口周囲やお顔の一部にとどまるくらいでコントロールするようにお勧めしています。

症例写真

CASE.01

case01
  • 症状:濃いシミと薄いシミが混在しており、肝斑ははっきりしない。
  • 治療方法:ゼオスキンヘルスとピコレーザーの照射で治療をすすめるも、ゼオスキンヘルスを2ヶ月使用で効果あり。今後は、シミが出てきたときにレーザーを照射していく予定。
  • 費用:セラピューティック治療 51,920円(税込)+内服3ヶ月

ゼオスキンヘルスのセラピューティック治療だけでも、これだけ濃いシミもキレイになります。ゼオスキン治療のシミの取り方は、ターンオーバーを促して皮膚を回転させて色を出すイメージなので、セラピューティックという結構攻める治療の間は、シミなど薄くなってはいきますが、それを維持するということになると、濃いシミがふわっと出てくることがありますので、そういう意味でレーザーとの併用をお勧めしています。

CASE.02

case05
  • 症状:顔全体に薄いシミ、両頬にうっすら肝斑あり。
  • 治療方法:ピコシュアプレミアムを照射したところ、炎症後色素沈着が発生、その後、ゼオスキン治療を始める。
  • 費用:セラピューティック治療+ピコシュアプレミアム 143,220円(税込)(内ゼオスキン51,920円、ピコ88,000円+表面麻酔3,300円)+内服3ヶ月

こちらの症例は、シミ・肝斑に対し、ピコシュアプレミアムという、ピコスポットのレーザー、ピコトーニング、ピコフラクショナルの照射を同時に行ったのですが、1.5ヶ月後に肝斑があった頬骨辺りに、炎症後色素沈着といって少し濃く残る部分が出てきてしまいました。炎症後色素沈着は炎症の色ですので、何も治療しなくとも半年くらいで薄くなっていきます。しかし、せっかくレーザー照射をしたのにも関わらず、1.5ヶ月後に少し濃い部分が残ったりすると、あまり綺麗になっていない印象を与えてしまいますので、その辺りがレーザーのみで治療をした場合の満足度を下げるポイントです。
ゼオスキン治療を先に行った上で、レーザー照射していると、もちろん、リスクはゼロではありませんが、確実に炎症後の色素沈着の色は軽くなります。
この方は、レーザー照射後、8ヶ月ほど経過してからゼオスキン治療を行いましたので、更にもう一段、お顔のトーンが上がり、薄いシミも消えていきました。

シミ治療のまとめ

シミと言えば「レーザー治療」というように、予約の段階で当日レーザー照射希望という形で受診される方も多くいらっしゃいますが、実際に診察した上で、当日にレーザー照射しても大丈夫なのは、10代からある「そばかす」や、お肌の色が白くて細かいシミがパラパラとある方です。その場合は、当日に照射しても問題ないことが多いのですが、実際のところ肝斑があったり、濃いシミ、薄いシミが混在しています。そういう方には症例写真で説明しながら、前治療として1ヶ月ほどゼオスキン治療を行ってから、ピコレーザーを照射する、かさぶたが取れたら、またゼオスキン治療を再開して3ヶ月ぐらいをゴールの目安に治療を行っています。

レーザー治療に伴って、PIH(炎症後色素沈着)というのが、一番満足度を下げる原因なのですが、レーザーはシミに対して照射したときにかさぶたになって1週間くらいで一旦、白く取れますが、1ヶ月後くらいに色が戻ることがあります。それがアジア人の場合は、元々白人に比べると肌の色が黒いので、そのリスクが高くなります。いきなりレーザー照射することで、それは高確率に起こりますので、前後にゼオスキン治療を挟むことで、そのリスクをグッと下げることが出来ます。また、薄いシミに対して、レーザーは意外と弱くて取り切れない。そのような理由で、レーザー単独での満足度は70%というのには、PIH(炎症後色素沈着)、薄いシミ・濃いシミの混在が原因としてあります。

お顔にある茶色いものは全部シミだと思わず、プロの目で診断してもらってください。しっかり診断した上で、最適な治療方法をお勧めしますので、ぜひ、銀座みゆき通り美容外科へご相談にお越しください。

岩井 謙治院長

この記事の監修

銀座みゆき通り美容外科大阪院 
岩井 謙治 院長

経歴

2004年
神戸大学医学部医学科 卒業
2006年
金沢医科大学病院 形成外科 入局
2011年
京都大学病院 皮膚科 入局
2011年
兵庫県立塚口病院 皮膚科 医長
2013年
北山武田病院(旧城北病院)皮膚科 美容皮膚科 医長
2015年
銀座みゆき通り美容外科大阪院 院長 就任

<所属学会・団体>

  • 日本美容外科学会
  • 日本美容外科医師会
  • 日本形成外科学会(形成外科専門医)
  • 国際形成外科学会
  • 日本皮膚科学会
ページ先頭へ