医師監修 美容コラム

目の下のクマ、セルフケアの効果はあるの?ないの?

セルフケア

目の下のクマ、セルフケアの効果はあるの?ないの?

目の下のクマが気になり、なんとかしたい!と色々なセルフケアを試された事ありますよね。 銀座みゆき通り美容外科では、目の下のクマを影クマ、紫クマ、茶クマの3種類に分けています。今回は巷で噂のセルフケアは本当に効果があるのか?を実際に先生にお聞きしましたので、ぜひ参考にしてみてください。

ホットタオルでクマは治る?

夜にホットタオルで瞼を温めることで副交感神経が優位になり、血流が良くなり目の疲れを取ってくれます。副交感神経が優位になることで、全身の血流も良くなりますので、「目を休める」「自律神経を整える」という意味はあります。
しかし残念ながら、目の下のクマを改善させるといった効果はありません。1ヶ月これを続けてみて、ビフォーアフターの写真を撮って比べてみてもほとんど変化は期待できません。これは、3種類のどのクマにもいえることです。

保湿クリームやアイクリームなら改善に効果あり?

これは、茶クマであれば効果があります。そもそも皮膚は乾燥しているとかゆみの原因となり、掻いてしまうことで、色素沈着になり茶クマが発生します。保湿クリームを使用し、保湿クリームそのものの効果で茶クマを薄くするというより、乾燥を防ぐためにスキンケアの基本として取り入れて欲しいです。

なぜなら、顔の中でも目元の皮膚は特に薄くデリケート。皮脂腺が少なく水分を蓄える機能が低いため、とても乾燥しやすい部分になります。乾燥が続くと肌の弾力が少なくなり、シワやたるみが発生しますので、目元専用のアイクリームをスキンケアとして取り入れることは必要と言うことがわかりますよね。もちろん、デリケートな部位なので刺激の強いアイクリームだとかぶれやすく、かぶれているにも関わらず「高かったし、効果あるって言ってたから!」なんてことで、一生懸命使っていると余計にクマが悪化しますので、これも注意して下さいね。

特に肌が敏感な方であれば、ワセリンやヒルドイドなど極力何も入っていないものが一番安全になります。

美顔ローラーやマッサージは?

残念ながら、効果はゼロです。やり方によっては、茶クマだとむしろ悪化する可能性があります。摩擦(擦る)という行為は、確実に色素沈着の原因になってしまいます。

特に瞼やクマに関しては、肌に転がすようなものは効果がなく、一瞬引き締まった感覚があるのは、刺激によって引き締まっているだけなので、翌日には効果が消えています。これは目元以外でも同じで、医学的効果はゼロです。しかし「リラックス効果」はありますので、お顔の保湿をしっかりしてから優しく使用して下さい。特に茶クマの方は要注意です。
摩擦=色素沈着の原因になりますので、しっかり覚えておきましょう。

美顔ローラーやマッサージは?

コンシーラーはどのクマも消える!?

紫クマや茶クマといった、色のクマはコンシーラーで消すことができます。しかし、影クマは「影」ですので光の段差で出来るクマは、クマの上からコンシーラーを塗っても変化はありません。コンシーラーで隠せないものは基本「手術が適用」のクマと考えていただいていいと思います。

まだまだ美容治療は怖いというイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、自分のケアで出来ることは限られています。やはり「予防」までは出来ても、「改善」することは出来ません。美容治療であれば、確実な改善効果が望めますので、些細なお悩みでも遠慮なく銀座みゆき通り美容外科へご相談にお越しください。

岩井 謙治院長

この記事の監修

銀座みゆき通り美容外科大阪院 
岩井 謙治 院長

経歴

2004年
神戸大学医学部医学科 卒業
2006年
金沢医科大学病院 形成外科 入局
2011年
京都大学病院 皮膚科 入局
2011年
兵庫県立塚口病院 皮膚科 医長
2013年
北山武田病院(旧城北病院)皮膚科 美容皮膚科 医長
2015年
銀座みゆき通り美容外科大阪院 院長 就任

<所属学会・団体>

  • 日本美容外科学会
  • 日本美容外科医師会
  • 日本形成外科学会(形成外科専門医)
  • 国際形成外科学会
  • 日本皮膚科学会
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