目の下のクマ
目の下のクマ
治療した後のダウンタイムはどう過ごす!?
ダウンタイムをどう過ごすかで経過も変わってきます。お酒はダメ?スマホはいい?事前にできる予防策は!?
目の下クマが気になって治療したい!でも、ダウンタイムが気になってなかなか決心がつかない。といった方も多くいらっしゃるかと思います。今回は、ダウンタイム中の過ごし方の注意点を先生に解説していただきましたので、ぜひ参考になさってから決断して下さい。
ダウンタイムとは
ダウンタイムとは施術や治療を受けてから、通常の生活に戻るまでの期間のことをいい、このダウンタイムの長さや症状は、施術内容や個人の状態により異なります。
今回は、目の下のクマ治療に多い、目の下の脱脂のみと脱脂+脂肪注入をした場合を中心にお話していきます。
まず、代表的なダウンタイムの症状として挙げられるのは、お顔の腫れ、目の周りの腫れ、内出血などです。こちらは、脱脂と脂肪注入を一緒にした場合に見られる症状で、脱脂のみでしたら、内出血がメイクでバレないレベルの方、少し強く出て目立つ方、と個人差はありますが、「腫れ」は基本的にそれほど出ません。
脱脂と一緒に脂肪注入をすると、1週間ほどは腫れと内出血が出ます。メイクは手術の翌日からできますので、ある程度、内出血の色味を隠すことは可能です。しかし、腫れのピークは手術の翌日~3日目くらいが一番強く、1週間はそれなりに少し腫れた顔で過ごすことになります。
術後のダウンタイム中の腫れや内出血を見越して、事前にできる策として術前にステロイドの飲み薬を1錠服用することで多少軽減されることがあります。ステロイドに抵抗のある方は、術後に「柴苓湯(さいれいとう)」という漢方薬を1~2週間ほど服用することで術後の腫れを軽減させることができます。
軽減させる方法はクリニックによって違いがありますので、カウンセリング時にご確認下さい。
自宅ケアの注意点
手術が終われば、自宅に戻りますよね。ここからが勝負です!自分で出来ることをしっかり行うことで腫れは軽減されていきます。そこで、一番大事とされるのが「クーリング」
手術の当日・翌日は患部を冷やした方がいいです。濡れタオルを冷蔵庫に入れて、時々交換するのがおすすめの冷却方法です。しかし、冷やし過ぎは良くありません。冷やし過ぎると血液の循環が悪くなり、逆に痛みや痺れなどにつながりますのでご注意下さい。
術後2~3日目には、もう冷却しても意味がなく、ここからは日にち薬になります。
術後~数日は、携帯を見るのも注意です。いつもと同じように机に携帯をおいて、うつ向く姿勢で携帯を見ていると、重力で腫れが下がっていきます。どうしても携帯を見たい場合は、座って少し上を見ているような姿勢で携帯を見る方が目に腫れが出にくくなります。基本的に下を向く姿勢は腫れに影響しますので、ダウンタイム中はできるだけ正面を見るように心がけて下さい。
その他、血圧が上がる「飲酒」「運動」は、当日・翌日は避けて下さい。なぜ、血圧が上がる行為はダメなのでしょう?それは、手術中に出血を焼いて止めていますので、稀に、血圧が低い状態で飲酒や運動をすることで血圧が上がると、血管の断端みたいなところから血が出てくることがあります。このような危険を回避するために、出血を伴う手術をされた場合は、「血圧が上がる行為は避けるように」と注意事項として言われています。
腫れには冷却!と思いますが、冷やしすぎると血流が悪くなり逆に腫れが引きにくくなっていきます。また、ダウンタイム中は暇なので、携帯を見る機会が多くなると自然とうつ向く姿勢になりがちです。つい、うっかりの落とし穴にはまらないよう皆さん注意して下さいね。
この記事の監修
銀座みゆき通り美容外科大阪院
岩井 謙治 院長
経歴
- 2004年
- 神戸大学医学部医学科 卒業
- 2006年
- 金沢医科大学病院 形成外科 入局
- 2011年
- 京都大学病院 皮膚科 入局
- 2011年
- 兵庫県立塚口病院 皮膚科 医長
- 2013年
- 北山武田病院(旧城北病院)皮膚科 美容皮膚科 医長
- 2015年
- 銀座みゆき通り美容外科大阪院 院長 就任
<所属学会・団体>
- 日本美容外科学会
- 日本美容外科医師会
- 日本形成外科学会(形成外科専門医)
- 国際形成外科学会
- 日本皮膚科学会