クマ治療
![脱脂だけで目の下のクマが改善できるのか!?](/img/column/darkcircles/darkcircles_explanation/darkcircles_explanation01.jpg)
20代ごろから徐々に目の下のクマが気になり始める方が増えてきます。目の下にクマがあると寝不足に見えたり、疲れて見えたり、老けて見えたり。年齢により様々ですが、どの年代でも目の下のクマが良い印象を与えないことは確かです。
では、目の下のクマの部分を取ってしまえば改善されるのでしょうか?
あなたのクマは?
クマにも種類があります
ひと言で「目の下のクマ」といっても、種類があることをご存じでしょうか?
クマの種類によって、改善方法が違ってきますので、あなたが気にしている目の下のクマが、どのような種類なのかを知ることから始めましょう。
クマの種類は、大きく3種類「影クマ」「紫クマ」「茶クマ」と呼ばれています。それぞれを詳しく説明していきます。
- 影クマ
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下まぶたのたるみやシワなどで、下まぶたに影ができて暗く見えるのが特徴です。加齢により生じるクマで黒クマとも呼ばれています。
症状としては、涙袋の下に「眼窩脂肪」という、眼球を囲む柔らかい脂肪があり、ハの字に影が入っている状態です。セルフケアでの改善は難しいので、紫外線ケアをしっかりするなど加齢による肌のたるみを予防することが大事です。
できてしまった影クマには、脱脂のみ、もしくは、脱脂+脂肪注入といった、手術をすることで一番改善されやすいクマになります。
- 紫クマ
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寝不足や疲労により血流が滞っていることが原因で、症状としては、眼輪筋(目の周りの筋肉)が透けて見えている状態です。青クマとも呼ばれます。
これは、皮膚の厚みや皮膚の透明感によって影響を受けており、皮膚が変色しているわけではないので、目尻を引っ張っても変化しません。血行不良が主な原因なので、脱脂をすると目の下がくぼみやすくなり、それにより、余計に色が濃く見えてしまう場合もありますので注意が必要です。
- 茶クマ
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目の下が茶色く見えるクマのことで、これは、色素沈着が原因です。目の下の皮膚を引っ張っても薄くならず、色味が皮膚と一緒に動きます。アイメイクをきちんと落とし切れていなかったり、目をこする癖のある方は要注意です。
手術では改善できませんので、目元に摩擦を与えないように気を付け、保湿・紫外線対策をしっかり行って下さい。
脱脂のみで目の下のクマを改善できる!?
![脱脂のみで目の下のクマを改善できる!?](/img/column/darkcircles/darkcircles_explanation/darkcircles_explanation02.jpg)
まず脱脂とは、目の下の膨らんだ「眼窩脂肪」を取り除く手術のことです。
脂肪を取り除くので、もともとの脂肪が少なければ、取り除くことで「くぼみ」につながってしまいます。紫クマの場合で、脱脂をすると目の下がくぼみやすくなるのは、このためです。紫クマでも、同時に目の下に膨らみが生じていれば、脱脂だけをしても目の下がくぼむことはないですが、それほど膨らみがなければ、脱脂と脂肪注入を一緒にするのがおすすめです。
眼窩脂肪は、内側・真ん中・外側の3つのブロックに分かれていますので、どれか一つだけ脂肪を除去したとしても、どこかに膨らみが残ってしまうため、骨の高さを基準にして各部位の脂肪を基準までしっかり取ることが大事です。控えめに取るだとか、7割だけ取るとかは、正直不可能なことなのです。脂肪の取り残しがあると、せっかく脱脂をしたのに目の下のたるみやクマが改善されていないということも起こり得ます。
しかしながら、骨の高さを基準として目の下の膨らみをフラットにしても、少しくぼむ感じになり、それが影として目立つ方もいらっしゃいます。
もともと、頬がふっくらしている方や頬骨が高い人は、脱脂をしても目の下のくぼみは目立ちにくいのですが、ゴルゴ線(目頭から頬の中央に沿って斜め下方に入る線)がへこんでいる方は、脱脂をすることで、少しゲッソリと元気のない顔に見えてしまいます。
そういった場合は、脂肪注入の併用をおすすめしています。ただし、脂肪注入もするとダウンタイムが長くなりますので、それほどお休みが取れない方は脱脂のみで行うことも可能です。
結果、脱脂のみでクマを改善することは可能です!
がしかし、理想の中顔面になるには、脱脂で眼窩脂肪を除去した後に、脂肪注入で、高い頬へのつながりを作る方法がおすすめです。
理想の中顔面に近づける
涙袋で一旦くぼんで、高い頬につながるのが理想の中顔面です。
目の下のクマを脱脂のみで治療をしようとすると、目の下の膨らみは取れても、頬に向かって上がっていく要素がないので、目の下が少しへこんだりと、中顔面が物足りない感じに仕上がってしまいます。
そこで、当院では同時に脂肪注入をすることで、頬に向かってふくらみ、つながるので、綺麗な中顔面へ近づけます。決して、脱脂のみでのクマ治療は行わないと言うのではなく、より綺麗になってもらうための提案をするといったところでしょうか。
たまにセカンドオピニオンで質問される「裏ハムラ」は、目の下のふくらみ(眼窩脂肪)を、ふくらみの下のへこんでいる部分に移動させることで、下まぶたの凸凹を改善します。
この治療のデメリットとして、綺麗な中顔面にすることが難しいと言うことが挙げられます。目の下のふくらみが少し残る場合があったり、ふくらみは解消されてフラットになるけれど、涙袋のくびれや、丸みのある頬を出すことは難しくなります。
当院では、綺麗な中顔面にしたいのであれば、脱脂+脂肪注入をおすすめします。
もちろん、診察での判断にはなりますので、症状によっては、脱脂のみでもクマを改善することは可能です。
脱脂だけをやってみたい!といった方には、一度、脱脂のみで様子をみて、後日、目の下のへこみが気になるようでしたら、脂肪注入をすることも可能です。
脱脂をした後の追加であれば、3ヶ月~半年空けていれば、脂肪注入をすることができます。
他院で脱脂をされてくぼんでしまったので、脂肪注入をしたいと希望される方も多くいらっしゃいます。
目の下のクマが気になる方は、お気軽にクリニックまでご相談にお越し下さい。
![岩井 謙治院長](/img/column/dr02.jpg)
この記事の監修
銀座みゆき通り美容外科大阪院
岩井 謙治 院長
経歴
- 2004年
- 神戸大学医学部医学科 卒業
- 2006年
- 金沢医科大学病院 形成外科 入局
- 2011年
- 京都大学病院 皮膚科 入局
- 2011年
- 兵庫県立塚口病院 皮膚科 医長
- 2013年
- 北山武田病院(旧城北病院)皮膚科 美容皮膚科 医長
- 2015年
- 銀座みゆき通り美容外科大阪院 院長 就任
<所属学会・団体>
- 日本美容外科学会
- 日本美容外科医師会
- 日本形成外科学会(形成外科専門医)
- 国際形成外科学会
- 日本皮膚科学会